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みどりとあか

今年の紅葉は少し時期が早い、とよく聞きます。すでに街路樹の色づきも美しいですが、

やはりもう少し山の中で萌えるような鮮やかな紅葉を堪能したいものです^^

 

ナムヂャイでは来月から始まる年末キャンペーン(早いですね!)の準備中です。

DM、お知らせなど皆さま今しばらくお待ちを・・・お楽しみに♪

 

さて、最近、またもや村上春樹氏がノーベル文学賞受賞を逃し、

ハルキストたちが落胆しているのをTVで見ましたが、、、村上春樹作品は

内容的にノーベル賞って感じではないんじゃないかな~^^;と非ハルキストの私は勝手に思います。

 

前回担当したブログで触れた西 加奈子作品、最近も2冊読ませて頂いたので

それについて今回も触れます。この2冊は特に内容に繋がりはありませんが、

構成がなんとなく似ていて、2冊続けて読むことでより、これぞ『こうふく』なんだな!ということを強く感じられそう。

まず、「こうふく あかの」。

今まで西さんの作品は子どもたちがメインのものばかり読んでいたので、ガラリと印象が変わって

主人公は39歳男性。自己愛が強くて、他人を見下しつつそれを表に出さない性格。

奥さんが海外で行きずりの現地人の子をお腹に宿してしまい・・・。

登場人物の心情描写はなかなかどろどろしてますが、一般的なメロドラマにはならないのがこの人の作品の凄さ。

出産シーンが衝撃的で、面白かった。スカッとした読後感、読んで良かった-感がまた次の一冊に手を伸ばします。

「こうふく みどりの」は女子中学生が主人公。

女ばかりの大家族でいろんな境遇を持った女たちはみんな男運に恵まれなくて・・・

でも、西作品の醍醐味である関西弁と、どやどやワイワイ感でカラッとしてます。

幾つかの全く違うストーリーが交互に綴られるのですが、

関西弁でなくしっとりした文体の部分もあって、飽きずに読み進められました。

女性の心理描写はさすが繊細です。そして女はコワイ!強い!

 

疾走感ある文章と、なかなかエキセントリックな展開にドキドキ感も加わって、

そして笑いと人の温度が感じられる西作品、やっぱり好きです。

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間瀬

 

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